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25.田舎暮らしは特別なことではない

移住相談の窓口をしていて思うこと。

いろんなタイプの相談があります。田舎で起業など可能性を求める積極的なタイプ、都会暮らしに疲れてのんびり過ごそうと考えるタイプ。最近はワークライフバランスを考えるタイプや、田園回帰志向などが主流ですね。
いろんな方に地方に目を向けてもらうことは大事ですが、田舎暮らしが特別なものになってはいけません。

地方の大半の方はきっと都会で生まれた方と変わらない、普通の人です。
都会の人も地方の人も、そこで生まれたってだけで普通に暮らしてるんです。
(こうなると、普通ってなんだろうと考えてしまいますが。)

そもそも「田舎暮らし」を特別なものと見ているのは都会からの目線であって、それに我々は慣らされ過ぎではないでしょうか。指標を東京が100とすると他が低いとなりますが、例えば島根を100とすれば、東京が高いってなりますよ。地方が「条件不利地域」なのではなく、都会が「条件有利地域」じゃないかと。東京を基準じゃなく別世界と見れば田舎は普通になります。

だって難民や、戦火の中で暮らしている人から見れば、地方で暮らしている我々の水準は、普通ではなく裕福であり贅沢です。そもそも田舎に生まれ、田舎に暮らし、都会を知ることがなければ、その暮らしが普通なはずです(否応なしにメディアに見せられますが)。

農業をしたい人や、自然の中で暮らしたい人のためだけに田舎はあるわけではないですから、田舎暮らしを神格化したり、聖なるところとする必要はありません。田舎は俗っぽくてもいいし、実際そういうのが地元の人も大好きです。だから祭りやイベントが多いのだとも思います。

仕事がないと言われますが、あります。業種が少ないだけで。転職・スキルアップみたいな風潮を求人大手あたりが作ったから、当たり前に乗っかってるけど、地方は本当に人手不足だから誠実な人なら未経験でも歓迎しますという企業さんは多いです(受け入れ側の我々がこういうところをPRしないといけませんね)。
仕事も家もある。収入は下がるけど、使う機会が減るから生活水準は下がらない。
こうなると何が「条件不利地域」となるのかもナゾなところ。色眼鏡を外せば普通に暮らせます。

「その仕事はちょっと・・・」となる人たちに考えて欲しいのですが、どれだけの人がその仕事にこだわりや執着を持っているのか。持っている人は会社を辞めずに頑張った方が賢明ですから移住を検討しないでしょうしね。
転職を考えているなら、別に業種にとらわれる必要もないのでは?一昔前の転職ブームの際のコピーにすり込まれているのではないでしょうか。

移住を考えている人と同じぐらい、地元の人にも都会を特別視しないようになってもらえればいいのですが、高度成長期のころのイメージが強すぎるから難しいんです。

もっとシンプルに、もっと普通に田舎暮らしを伝えよう。
万人向けに、特別なことを用意するんじゃなく、普通なことを理解してもらえるように取り組みます。

と、ひとつの角度から見た場合でした。自分でも違う角度から見て異論はありますし、普段と言っていることが若干違います。行政の目線や企業の目線は無視して書いてみたので。いろんな角度から見ていろんな考え方ができないとかえって怖いですので、「そういう見方もあるのね。あ、そう」ぐらいで受け止めてください(言葉狩りが怖い)。
あくまで今日現在の目線です。明日には変わることは大いにあります。

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