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子どものため、まちのため、未来のため

こんにちは、いずたにです。

先日、テレビを見ていたら、千鳥の大悟さん(岡山県笠岡市にある北木島出身)が小さい頃の話をされていました。

お父さんと小さな釣り船に乗っていたら、金持ちが大きなクルーザーに乗り、お父さんに失礼な言葉を言いました。お父さんは笑顔を浮かべながら

「お前はあんな風な金持ちになれよ」

と言ったそうです。

お父さんはどんな思いだったでしょう。
何年か前に書いたことがあるのですが、近い思いだったのではと思います。

大悟さんは大きくなったら絶対島を出ようと思ったそうです。

ただ、彼の場合は島を捨てたわけでも嫌いになったわけでも、都会に憧れたわけでもないと思います。
だからずっと岡山弁のままですし(キャラづくりで方言を抜かないとか才能のない芸人が真似するのとはわけが違う)、「相席食堂」なんか見てても郷土愛が深いのがわかります。
だから、島が嫌いという逆の感情、あの時の金持ちみたいなやつらを見返してやりたい。親父のため、島のため、そこで育ったプライドのために島を出たんだろうと思います。

いや、やっぱりお父さんのためなんでしょうね。
島で暮らし続けたお父さんのために、北木島を大事にしているんでしょうね。
お父さんにとっても、島にとっても、これ以上ない親孝行です。

それを考えると、私は島で何年暮らしてもよそ者ですから、地元の方を差し置いて島を語るのはおこがましいです。
それにどちらかというと、大悟さんのお父さんの立場で考えてしまいます。

40年近く前なら、私も娘たちに帰ってくるなと言ったと思います。でも今は40年前と違い、田舎には可能性が眠っています。だから地元に帰ってくるなとは言わないです。

好きなときに帰ってこれるように、誇りに思えるように、行動して、作っておきたいと思います。

 

 

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