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こんにちは、いずたにです。
講演させていただくと、よく質問されたのが、
「うちも若い人を呼びたいんですが、仕事がない場合はどうすればいいですか」
ってやつ。
何故、過去形で書いたのかというと、最近は聞かれる前に講演中に話してるからです。
先日、フランスから取材に来られた方にもお話ししたんですが、これって高度成長期まで遡るのですが、
東京ではオリンピック、大阪では万博。新幹線が整備され、高速道路がどんどん延びて。
成長する日本に夢を見て、地方から若者が出て行きました。
その一方で、地方から出なかった、出られなかった若者もいました。
家業を継ぐため、農地を守るため、家計の問題など。
都会へ出た同級生が帰省すれば同窓会なんかもあるでしょう。
同級生を見て感じたと思います。社会的格差を。
一流企業に就職して、出世して、高収入を得て、身なりもビシッとした同級生を見れば、自分の子どもに言いたくもなるでしょう。
「お前は将来、大学に行って立派な会社に就職しろ。ここには帰るな。」
子どもが離れていくことの淋しさより悔しさや羨ましさが勝ったと思います。それほど強烈な原体験ですから本心で思ったでしょう。
自分のように悔しい思いをさせたくない。自分が出来なかったことをさせてやりたいという親心。
同時に自分の夢を託したでしょう。
そんなことを小さいときから聞かされていれば、子どもは都会で就職することに疑問を持つこともないです。
そんな体験をした方々が地方で暮らしています。地方を守ろうとしています(当然全員ではない)。
だから冒頭のような質問が出るのだと思います。
地方に仕事がないとか作るとかそんなことの前に、まずは地元の方々に、インターネットの普及や震災などで若者の仕事と暮らしについての価値観が変わってきているのを知ってもらうこと、考え方を変えていくことが先決です。
(意識を変えないと行動は変わらないから)
「田舎は仕事がない。」って言い出しっぺは地方です。
それは経験したから出た言葉。
じゃあ、時代が変わって今の地方は人手不足だし、ネットで起業すれば地方でもできるんだから、
「田舎は仕事がある。業種がないだけ」って打ち消しも地方でしていきません?
危機感は持つべきですが、悲壮感はホント、ダメです。
今の若い世代はそんな影響が薄れてきているので、地方で暮らすこと、地方での生活をしっかり発信していけば、地方移住もちょっとずつ増えてくると思います。
そのためには、前述のようなイメージをみんなが過去のものにしないといけませんが。
っていうか、地方移住じゃなくて、地元に帰ればいいんですけど。IターンじゃなくてUターン。
当たり前のように都市部で就職する時代から、当たり前のように地元で就職する時代に変えるために地道に頑張ります。
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